以前ご紹介した、よく使う関数5選はいかがだったでしょうか?
今回は他にも使える関数と、絶対値について少しお話ししていきたいと思います。
絶対値と相対値は、関数を使う上で意識しておきたいところなのですが、最初は小難しそうだと思ってしまうんですよね、
ここでは、小難しいことは置いといて、とりあえず違いだけ覚えてもらえれば、関数で躓いた時のヒントになるかと思いますので、チェックしてみてください。
関数の絶対値・相対値について
絶対値と相対値って聞くと、「難しそうだから自分には無理」そう思ってしまう方もいると思います。でも実は簡単なんです。早速説明していきます。
関数を設定するとき、参照するセルがありますよね。
簡単にいうと、そのセルを固定するかどうかの違いになります。
関数の内容をみていくと、例えばセル「A4」が「$A$4」のように表記されているのをみたことがないですか?「$A」の部分がA列固定、「$4」が4行目固定とみることができます。
例:セル「A5」に 、セル「A4」をする関数がある場合
セル「A5」をセル「B10」にコピペしても、 「$A$4」 の部分はそのままです。この移動しない、固定されている状態が絶対値です。
今度は$がない「A4」となっていると、この部分が「B9」に変わります。この変更となる状態が相対値です。
勿論、列だけ固定にしたい場合は 「$A4」となりますし、行だけ固定したい場合は「 A$4」となります。特にVLOOKUPやSUMIFのような範囲を指定する場合は、相対値にするとセルによって範囲がずれていってしまうので絶対値にするほうが良いです。逆にROUND関数のようなものだと、行や列によって対象のセルを変えて使う場合がほとんどだと思うので、相対値にしたほうが良いです。
絶対値にする方法
絶対値にする方法は、セルを選択した後にF4を押すだけです。2回押すと行のみ固定、3回押すと列のみ固定と変更できます。もちろん手入力しても大丈夫です!
長くなりましたが、参照セルを固定したいときは$をつける(絶対値)、必要ないときはそのまま(相対値)と覚えておけば大丈夫です!
関数 番外編
ISERROR関数
例えば、事前に10行分の関数を作っておいて、5行目まで必要情報を入力したら反映されて、6行目以下は空白(0やエラー表示されない)にしたいときに使える関数です。
=ISERROR(テスト対象)
セルの内容がエラー値の場合にTRUEを返します
通常通り使いたい関数を作ったあと、その関数をISERRORのカッコ内にいれるだけです。
私は効率化するために事前に表とその中に関数を組んでおいて、商品コードやお客様コードを入力するだけですぐ資料ができるようにしているものがあります。お客様コードは毎回1つしか使わないけれど、商品コードは複数入力することがあります。その場合に対応するため、商品コードを入れていない時は空白になるようISERROR関数を使うという方法です。
ROW関数
何行目なのかカウントしてくれる関数なのですが、連番を表に表示させたいときに使っています。
=ROW(参照)
参照の行番号を返します
連番を入れている表の途中に行を追加すると、連番が崩れてしまい1からまた振り直す必要があります。そんなときはROW関数を使うととても楽になります。
例えば4行目から1と番号を振りたい時、「=ROW()-3」と関数を入力すれば1となります。
ただ「=ROW()」だけだと、「4」が返ってきます。これを1にしたいのでマイナス3をするという方法です。これをそのまま表の行全てにコピーしてしまえば、本来の行数からマイナス3された数字が返ってきます。途中で行を追加してもこの関数をコピペすれば勝手に調整されてくれます。
SUMIFS関数
前回の「よく使う関数5選」で紹介したSUMIF関数ですが、条件を複数設定できるSUMIFS関数というものがあります。
=SUMIFS(合計対象範囲、条件範囲1、条件1、条件範囲2、条件2、・・・)
特定の条件に一致する数値の合計を求めます
条件範囲と条件はペアで設定する必要があります。
また合計対象範囲の列と、条件範囲の列に差があると正しく合計されないので注意してください。条件範囲と条件のペアは2以降省略できます。ヘルプをみると最大127入力できるようですが、どう頑張っても10以上使う想像ができません。
まとめ
早速まとめに入りましょう!
絶対値:関数があるセルが移動しても、参照セルは固定
相対値:関数があるセルが移動すると、参照のセルも移動する
ISERROR関数: 0やエラー表示をTRUE表示に変える
ROW関数: 行の番号を返す
SUMIFS関数: 複数条件に全て一致する値の合計値を返す。(SUMIF関数の上位版)
いかがだったでしょうか。
関数を使っても、思ったような値が返ってこない場合は絶対値と相対値を確認してみると良いと思います。関数は慣れてくると、いろんな方法が思い浮かぶと思います。その時に躓いたり、こんなことができないかなと考えた時に少しでもヒントになれば幸いです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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